北海道苫小牧市出身の初老PGが書くブログ

永遠のプログラマを夢見る、苫小牧市出身のおじさんのちらしの裏

ソフトウェア見積もり

目からウロコが落ちまくりました。

ソフトウェア見積り―人月の暗黙知を解き明かす
スティーブ マコネル Steve McConnell 田沢 恵
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いつも、「いつまでにこれできる?」と聞かれて、どうやって判断すればいいのかもわからずに「**日までにやります」と経験だけで答えていたので、厳密にはどうやって計算するのか知りたくてこの本を読みました。


読んでまずわかったことは、オレが見積もりだと思って答えていた内容は、実は見積もりではなかったと言うことです。"正しい見積もり"の定義がわかるだけでも、この本を読む価値があると思います。


そして意外だったのは、この分野が実は統計学だったということ。ソフトウェア見積もりと言うくらいなので、もっとコンピュータ寄りの考え方を説明した本かと思っていたのですが、そうではなく、平均を取ったり過去の実績を分析したりと言う数学の理論を伴った高度な研究分野でした。サイエンスの見積もりのためだけに統計学を勉強してもいいかなーと思わせるくらい、興味深い内容でした。


また、この分野ではステップ数を非常に重要視するってのにもびっくりしました。オブジェクト指向にかぶれ過ぎて、「ステップ数? オレが書いたら効率よく書くから、そんなの値として意味ないよ」と本気で思いかけていたんですが、それは大きな間違いでした。確かに、言語や作るものの種類や実装者によってステップ数は大きく変わりますが、逆にそれが同じ場合・・・WEBシステムを同じメンバーで何度も作るようなチームにとっては、規模を比較する大きな指数となります。日々、書いたステップ数とそれにかけた工数と実際のスケジュールの三つをメモして蓄積するのは非常にジュウヨウ! ってことですね。あ、工数とスケジュールの違いもすごくためになったんですけど、その辺は本読んで下さい(笑)。


後、この本のいいところは、統計学だけで終わっているのではなく、心理学的な現実解を重要視して随時解説しているところです。特に、お客さんの要求をハイハイハイハイハイと受けてしまってすぐデスマに陥るSEさんは、最後の章を必読です。無理な要求に対して、どう考えるべきか、どう処理すべきかがしっかりと書いてあります。


見積もりに自信がないエンジニアは、ぜひ一度読んでみて下さい。