仕事をサボって『Webサービスのつくり方』出版記念イベントに来ていますので、適当にレポートします。結局ゆーすけべーさん不在のまま始まりました(笑)。
- 今日の進め方 → 参加者が紙に書いた質問に全て答える
- けんすうさんの案らしい
- ゆーすけべーさん登場 → 市役所の用事が5分で終わるはずが30分かかった、ごめん!
- 「すわってください」
- 司会の方はゆーすけべーさんのお知り合い
- ハッシュタグは #web_essey
- 司「なぜけんすうさんとゆーすけべーさんは知り合いに?」
- ゆ「いつの間にか知り合い。目指す方向は近い。バックグラウンドが違う。これからのネットを支えるのは自分達の世代と言われる。ぜひ質問したい。」
- け「全然覚えてない。81年産まれつながり。自分は会社を大きくして一本でやりたい。ゆーすけべーはたくさんのサービス。違いが面白い」
- 司「このお二方はユース代表のイメージなので今日は楽しみ。」
- ここで質問の紙を回収
- け「基本全部答えるよ!」
- ゆ「hirataraがgihyo.jpにレポート寄稿するよ」
- Q. 「コードの美しさについて考えを聞きたい」
- ゆ「個人的には美しいコード目指したい。ベストエフォートがいい」
- け「極論。3日くらいで突貫で作ってテスト。うまくいけばちゃんと作る」
- ゆ「直したい部分は後からリファクタリング」
- Q. 「ボケてが軌道に乗ったと感じたのはいつ?」
- ゆ「5/12~14でネイバーまとめに乗ったとき。アクセスがそのまま落ちなかった」
- け「かまだんごさんにボケてやめたいって言われたときに、3年続ければと言ったらうまくいった」
- Q.「他の起業に入社する可能性は?」
- ゆ「可能性は0ではない。どこの会社かとかではなくお互いの需要供給のタイミング。声をかけられたことはあるがやりたいことがあったので断った」
- け「その会社でしかできないことがあれば入る。リクルートさんだとそういうのはないが、電通さんだとありそう。オリンピック系とか」
- ゆ「IT系以外とか?」
- け「ブックオフの倉庫とかで働きたい」
- Q.「初心者におすすめの言語は?」
- ゆ「Ruby on Rails。将来的に無駄になるような知識も多いかも。けんすうは考える?」
- け「JavaとJava Scriptの違いを聞いたときに違わないと答える人を取りたい。言語関係ない。SQLから入るとよい。データ重要。後はフレームワーク。」
- ゆ「Web Serviceは簡単。入れて出す。」
- Q.「一番金になったサービスとその要因は?」
- ゆ「アダルト。構造はアフィリエイト。入会後継続すると$30くらい入ってきて、これが熱い。徐々に辞める人が増えてるので、いいユーザを入れるような仕組みが必要」
- Q.「アイデアはどこから?最初からがっちり作る?」
- ゆ「ネタためとく。色んな方向からないものをストックする。面白いか後からふるいにかける。最初はざっくり動くもの」
- け「アイデアは出る人はいくらでも出る。実現が大事だと思う」
- Q.「思いついてから検証可能なものができるまでの期間は?」
- ゆ「アプリ版ボケての修正点は、コードを書きながら検証した。30分とかそのレベル。面白さを検証できる環境があるといい。WEBはすぐ変えられるのでよい」
- け「facebookはテスト環境がないので本番に。自分、友達、地域、国・・・の順で試してるらしい」
- ゆ「WEBをいきなり作るんじゃなく、CUIのツールから」
- け「最大2~3日くらいで試せるもの。1週間かかるようだとアイデアがまずい。」
- Q.「WEBサービスを立ち上げるための一番のキモは?」
- け「立ち上げよりも、続ける方がキモが必要」
- Q.「企画開発まですべて一人で担当?」
- け「ポエム投稿サービスをTwitterで作った。これは全て一人でやってみたが楽しい」
- ゆ「全部一人。」
- け「一人でやると脳と直結するから思ったものができる。ただし続かない。立ち上げは一人で、その後仲間と」
- Q.「WEBサービスを作るのに技術のアドバイスを下さい」
- ゆ「WEBサービスはそんな難しくない。量は質を変える。量が増えるといろいろ必要になる。が、最初は関係ないので思った通りに作るといい。大きい会社の人から話を聞けたのが参考になった」
- け「難しいのはスケールくらい。ユーザ体験の方が重要なので、そこにこだわるべき」
- Q.「モチベーションの高め方」
- け「嫌でも5分だけやってみる。やる気はやるまで出ない。やる気が出ると止める方が難しい」
- ゆ「ここだとやる気が出るって場所を作る。ルノアールはお茶がどんどん出てきて良い」
- け「ルノアール最高」
- Q.「受託開発とサービス開発のバランスは?」
- け「半々にする、受託に時間を割くのは社長とCTOだけ、というルールで」
- ゆ「ボケてがヒットしたから受託はやってない。受託はやらないほうがいい。」
- け「え、受託楽しかったよ」
- Q.「最初のコアメンバーの集め方は」
- け「自作自演が確か。1日1,000投稿を自分でとか」
- ゆ「ともだち」
- Q.「人間は生きて死にますが人生について何を思いますか」
- け「重いですね。寝かせましょう」
- 司「時間余るのでじっくり語っていいですよ」
- ゆ「人生と関係があるかはともかく、根拠のない確信ってものがある。」
- け「あるけど、外れる」
- ゆ「結構うまくいく。かまだんごさんも根拠のない確信が当たる」
- け「大体こうなるだろうと思うと、9割はその通りになる。思考に行動が引っ張られる」
- Q.「年収はどのくらいですか」
- ゆ「おもろきからは給料貰ってない、ワディットからの役員報酬のみ。お父さんからのお小遣い」
- け「うちの会社まだ赤字なので」
- Q.「サービスがヒットする自信って?」
- け「あまり自信があり過ぎると駄目だったり。自信ないものがうまくいったり」
- ゆ「初速は予想は着く。その後は動かさないとわからないのでなんとも」
- Q.「マーケティングは重要?」
- ゆ「意識してない」
- け「データは集めるがあてにならない。直感のほうがあてになる。参考程度」
- Q.「スマフォアプリ作るならWEBベースとネイティブベースどっち?」
- け「トレードオフ。ユーザ体験が第一なのでネイティブと思う。けど新規機能追加の際にアプリの方が遅れるとね・・・」
- ゆ「健全な方向にアップデート進むならネイティブでよい。」
- Q.「ネタはどういう時に思いついてどう広げる?」
- け「作ってみて触り心地で変えたりする」
- ゆ「根を詰めてシャワー浴びてるとき。ネットで他サービス使ってるとき。友達と話してるとき。同じ業界でも全然関係ない友達でも」
- け「人と話しているときはよくある」
- ゆ「エロネタはリクエスト受けて作ることあった。奥さんにiPhone版とか。最近はエロでは売ってないけど」
- Q.「(本に出てない人で)日本で一人でwebサービス作ってる人ですごい人は?」
- ゆ「@roprossさん。せおちぇき(?)、TwiLog」
- け「何がすごい?」
- ゆ「一人で頑張ってる。的を得ててつい使ってしまう」
- Q.「本作るときに苦労したこと、嫌だったこと」
- ゆ「ほとんどストレスなかった。もっと書いて、次は"本の作り方"を出したい。編集の人、編集会社の人、みなメールの返しが速いし的確だった。」
- Q.「仲間や別会社とサービスを作るときの苦労は?」
- ゆ「人を選んでいるっぽい。ので、今は気持ちよくやってる」
- け「気をつけてることは?」
- ゆ「変な人には近づかない」
- け「人数が増えるとそれぞれが最大パフォーマンス出せるようにしたい。悪いとこは別に直さなくても。いいとこを延ばす」
- Q.「はまちちゃんを雇ってあげて下さい」
- ゆ「高い。3,000万なので」
- け「前職で関わったけど極めて優秀かつ真面目なのでいいんじゃない?」
- Q.「二人でWEBサービス作ってる?」
- ゆ「今はない。今後はあるかもね」
- け「カヤックさんとやったときは最大公約数でぬるくなるというジレンマが。夢のコラボは難しい。尖るべき。尖らないと流行らない」
- ゆ「尖ってるとか誰かがほんとにやりたいとか」
- Q.「nanapiと他のサービスの立ち上げで違いはある?」
- け「長く続くサービスにしたかった。2000年でも作れたサービスに。」
- Q.「スマフォで何がウケますか?」
- ゆ「隙間時間。ホーム画面とのタップとの循環に入るようなアプリがいい」
- け「ぼけてはめっちゃ見てる。すごい」
- ゆ「そう言われる瞬間が一番面白い」
- け「検索ワードに傾向がある。スマフォは探し物じゃなく、感情に寄る。」
- ゆ「若い女の子は2chまとめスマフォで見てる。」
- け「痛いニュースとかベスト10に入っててすごい」
- ゆ「そういう傾向からサービスを考えることはできそう」
- け「寂しさを紛らわす系。LINEとか?」
- Q.「起業は現実的?サラリーマン年収?」
- け「起業した方がサラリーマン年収の3倍。ほぼサラリーマンより年収高いイメージ」
- ゆ「やり方によりそう。もちろん現実的。資本入れるか入れないかとかでも違うし」
- 質問者「自社のWEBサービスでやりたい。広告収入で自社で回せるような」
- け「受託だとすぐお金に。サービス自作だと、サービスが流行るか流行らないかと、マネタイズできるかどうか」
- ゆ「1日100万ページviewあれば広告収入のマネタイズ十分。これはわかりやすくていい」
- け「AdSenseは進化しててよい」
- ゆ「チャレンジし甲斐はある」
- Q.「どうすれば開発者を集められる?」
- け「100時間勉強すればよいので、自分でやった方がよい。ある程度作れば人が集めやすい」
- ゆ「一週間合宿所にいれば」
- け「英語とか1000時間かかるっていうし、極めて効率よい」
- ゆ「今世界を変えるならコードを書くのが一番速い」
- Q.「人がお金を出す対象を見極めるコツは?」
- け「コンテンツにはお金を払わない。サービス部分に課金。pixiv、クックパッドやニコニコはリッチに使いたいと有料。データは無料、取り出し方の快適さが有料」
- ゆ「課金は難しい。マネタイズする専門家の友達に任せてる」
- Q.「新しいマネタイズの仕組みある?」
- け「広告、課金、ECくらいしか。」
- ゆ「ラインポップは課金しちゃう。数千円。友達とランキングを競うのに、スコアを上げるのに必要なものを買える」
- け「ソーシャルゲーは時間を買ってる感覚になる。投資の心持ち。ゲームやらない方が時間かからないのに。フォトショの使い方とか、5000円で月収30万稼げるようになると思わせれば勝ち」
- ゆ「友達が急にスコアが上がると課金したなと思う」
- け「ノベルティマーケット。企業のノベルティを、企業を応援する気持ちで高値で買ってもらう。新しい付加価値の付け方。10円のものを以下に高く付加価値を作って売るか」
- け「海外ではおばあちゃんがニットを作ってくれるサービスが。付加価値」
- Q.「60歳のころどんな仕事をしてる?」
- ゆ「自分の父親みたいに元気だと嬉しい。IT系じゃなくてもいいから、何かは作ってたい。家の畑や庭がすごいとか。家が迷路になってるとか」
- け「未解決な問題をやっていたい。例えばビルゲイツは、マラリアを0にするミッションをやってる。そういうのいい」
- ゆ「洞窟が好き。富士と江ノ島の穴がつながっているという伝説があるが証明されてない。それを試したい」
ここからは挙手による質問タイム。
- Q.「海外のサービスで面白いのは?」
- ゆ「ダイヤモンドダッシュだったんだけど、LINE POPにパクられた」
- け「中国のイーヤン? 勝手に著作をユーザの力で翻訳。翻訳後に現著者に売る。日本ではテッククランチがあるのでどうかな」
- Q.「ボケてのPVは上がったけど下がらなかったのはなぜ?」
- ゆ「面白かったから? あと、まとめ記事が月1回ペースで出るようになったので」
- け「ボケてはマインドシェアがうまい。新聞社や検索エンジンってわけじゃなく、「ボケて」を見てると意識してる人が多い。」
- け「お題を投稿すると数分で20〜30件つく。スゴイ」
- Q.「子供ができたら同じ仕事させる? スーパーサイヤ人かできるじゃん」
- け「10年後は今の仕事が7割なくなる。想像できないだろう」
- ゆ「どうせならスポーツやらせたい」
- Q.「サービスを作る上で避けてる領域ある? 個人情報とか。エロサイトみたいな不健全のとか」
- け「東京の文脈で生まれるサービス。シリコンバレー的な文脈のサービスはやらない」
- ゆ「完全にアウトなのはやらない。けど、本当は面白い部分。技術的なリスクがあるのは、やってみるとすごい。どこでもドアとか、できないと思わずにやり方を考える。リスクは個別に評価する」
- Q.「おすすめタスク管理方法は?」
- け「スクラム。一週間単位でやる。バックログとか使ってる。色々ある」
- ゆ「githubのissueに突っ込んで削ってくだけ」
- Q.「インタネットが10年後もっと面白くなっていました。なんで?」
- け「もっと自動化するといい。服の脱いだり着たりを全てfacebookに投稿できると面白い」
- ゆ「「〜さんが服を脱ぎました」「いいね!」」
- け「脳にブッさしたりできると面白い。頭の上にfacebook IDが見えてたり」
- ゆ「facebookは究極の出会い系。俺ら最強だぜうおーみたいな人が集まれる」
- け「俺ら最強だぜうおーがよくわからない・・・」
- ゆ「同じ趣味の人が簡単に集まれる。俺ら最強だぜうおーが加速する」
- け「過去に行ったミュージシャンのライブにいった人が互いにやりとりとか。ユニコーンの解散ライブとか。作って下さいよ」
- ゆ「いいね。過去イベントから新しいイベントが派生したり」
- け「過去のイベントはピアからとれたりしてやりやすい」
- ゆ「やりましょう」
- Q.「モテるサービスは?」
- け「WEBサービス作ってモテた話は聞いたことない。名刺代わりにはなるけど、相手は男性・・・」
- ゆ「確かに今日は男性ほとんどですね・・・。ボケては50万ダウンロードなので20人に1人。「これ俺が作ってんだぜ」と言ってもモテるかわかんない」
- 司「質問してない人いませんね? 本の話を聞かせて」
- ゆ「作り方全部出てないからそこはググって欲しい。網羅的に行程を書けると面白いだろうと思った。いい意味でのハッカー文化を伝えたかった。WEBサービス作ると面白そうだなと思ってる人、他、界隈にいれば誰でも網羅的に楽しめる。学生や初学者に読まれると嬉しい」
- 司「拍手」