2025 年も暮れようとしている中、私は病床からこのエントリを書いている。忘年会でもらった風邪が治らず、微熱と頭痛がかれこれ五日以上続いているのだ。
年末年始は、自分にとって一年で最も大切な季節である。遠い故郷への年に一度の里帰りがあり、クリスマス、子供の誕生日、正月、そして義実家への挨拶。貴重な家族の行事がすべてこの数週間に凝縮されている。それゆえ、この時期だけは絶対に体調を崩さぬよう細心の注意を払い、余計な予定は入れないようにしている。だが、どうしても避けられないものが一つだけある。忘年会だ。
歯に衣着せずに言えば、酒を断った今の私にとって、忘年会に参加するメリットは皆無である。酒を飲まない時点で「楽しみ」ではなく、その上、酒を飲む人間よりも金銭的に享受できる金額は遥かに小さい。これが「年末なのでヤビツ峠にヒルクライム(自転車での山登り)に行きましょう」という誘いであれば、私は喜んで二つ返事で参加しただろう。これは決して極端な例えではない。私にとって「忘年会」への招集は、運動習慣のない人が「明日、険しい山を自転車で登りましょう(すごく楽しいですよ!)」と言われた時の当惑と、話し手と聞き手の温度差まで含めて完全に一致する。
コロナ禍を経て一度は影を潜めた忘年会が、再び勢いを取り戻しつつある。しかし、その構造的な問題は何ら解決されていない。体調を崩した参加者がマスクもせずに大声で長時間語らい続ける――そこが極めて感染リスクの高い場所であることは、疑いようがない。実際、「社会人としての付き合い」という義理を優先して参加した結果、私は体を引きずるようにして実家に戻る羽目になった。そのまま寝込んで母や弟に多大な迷惑をかけ、あろうことか子供の誕生日さえ満足に祝うことができなかったのだ。
親戚には高齢者も多く、透析を続けながら懸命に病と戦っている方もいる。そんな状況で、どの面を下げて「忘年会で風邪をもらってきました」などと報告できるだろうか。これはもはや個人の体調管理という範疇を超えた、他者への責任の問題である。何より、一年の疲れを癒やすはずだった私の大切な長期休暇は、ただの「苦痛な療養期間」へと成り果ててしまった。
来年の自分に、今のこの後悔を強く刻んでおく。忘年会には、決して参加してはならない。もしどうしてもというなら、新年会にすればいい。すべての連休と大切な行事が終わった後であれば、いくらでも「感染しに行く」覚悟で臨めるのだから。