@yappoさんがとてもいいことを言っていたので、思うとこを書いておきます。
あのレポートのクオリティは相当なものだけど、あなたがYAPCに参加して何を思ったのかまではレポートされていない、なぜならそっれはあなたにしか表現できないから
勉強会のメモは、読むことより書くことに意義があります。勉強会の内容を写経すれば、ただ漠然と聞くよりも内容が頭に入りやすくなります。人が書いたメモを読むだけでは、この効果は得られません。このブログのエントリのようなただ書きなぐっただけの内容を読むのであれば、なおさらです:p セッション内でスライドに映されたモジュール名を自分の手でタイプすると、そのことによって記憶が助けられ、いざというときにモジュールの存在を思い出すことができるようになります。また、終わった後に感想文を書くだけでも、見てきた内容を改めて整理することで、知識として吸収しやすくなります。
書いたメモは、ブログに載せるには最高のネタです。ソースコードだと、ある程度面白みのある内容でなければネタにはなりにくいですが、イベントのメモは特に労せずともそれだけでネタになってくれます。ブログを書く大切さは、@yusukebeさんがYAPC Asia 2010の最終日のLTで述べた通り。エンジニアにとってブログは名刺の代わりに使えるコミュニケーションツールであり、「ああ、あのブログ見たことあります」とそれだけで初めての人とも話すことができます。
このように、メモを書いて公開することで、記憶の手助けとコミュニケーションの手助けという2つの効果が同時に得られます。他の人が読んでも楽しくないんじゃないかとか、誰かがすでに書いてしまっているんじゃないかとか、そういうことはまったく気にする必要はありません。メモを書いて公開するのは、自分のためにすることです。他人の目を気にすることはありません。
このブログでやってる実況レポートも、元は「イベントで寝たらもったいないから、手を動かして寝ないようにする」という考えがきっかけで初めています。読んだ人々から評価をもらえることはありがたいですが、それ以上に、手を動かすことで「これらのメモの内容が自分の頭に入る」というのが利点で、今でもメモを続けている一番大きな理由です。また、ブログでのアウトプットを続けているお陰で、懇親会でコミュニケーションをとるときのネタにも使えるようになりました。
YAPC Asia 2010に参加された皆さんも、手元にメモがありましたらぜひそのまま公開してみて下さい。感想を持ちましたら、文章を書いてどんどん公開して下さい。ブログはエンジニアにとって名刺になります。有効活用して、色々な人々とコミュニケーションをとるといいと思います。