定義を忘れないようにまとめ。用語とかは以下の本のもの。
はじめての確率論 測度から確率へ
佐藤 坦
- Ωを標本空間となる集合とする。これは任意の集合でよい。
- σ-集合体
- 加速空間(Ω, B)、mをB上の関数(ただし値域はR∪±∞)とする。mが測度とは、「0 <= m(A) <= ∞」「m(φ) = 0」「m(∪A_k) = ��m(A_k)、ただし可算」を満たすこと
- m(Ω_n) < ∞ なる Ωの分割Ω_nが存在する時、σ-有限測度
- m(Ω) < ∞のとき、有限測度
- (Ω, B, m)を測度空間と呼ぶ
- 確率測度とは、測度mで「m(Ω)=1」のもの
- 可測空間(Ω, B)に対して可測関数X:Ω→Rとは「∀α. {ω:X(ω)>α}∈B」
- Xが確率変数とは、Xが可測関数であるということ
- 可測空間(Ω, B)(Ω', B')に対して、T:Ω→Ω'が可測写像とは、「b’∈B'⇒T^-1(b')∈B」
- Xが可測関数(ただし∞はとらない)であることと(R, B_1)への可測写像であることは同値
- Ωの分割A_k∈Bとa_kによってX(ω)=��a_k I_{A_k}(ω)と書ける時、Xを単関数という
- ただし、I_{A_k}(ω)は、ω∈A_kなら1、それ以外のときは0
- 単関数は定義より可測
- 確率変数Xについて、E[X]=lim E[X_n]を期待値という
- {X_n}はX(ω)=lim X_n(ω)なる単関数列で、存在する
- E[X_n]=��a_k P(A_k)と定義する(ただしX_n(ω)=��a_k I_{A_k}(ω))
- 測度空間(Ω, B, μ)、A∈Ω、可測関数fに対して、∫_A f dμ := lim (��a_k P(A_k∩B))と定義できる
- このインテグラルの定義により、 E[X] = ∫_B X dμと書ける。
- ボレル可測空間上の測度をボレル測度と呼ぶ
- 確率変数Xの分布μ_Xとはμ_X(A)=P(X^-1(A))で定義される(R, B_1)上の測度
- Xは可測写像(関数)なのでAが可測集合ならX^-1(A)も可測集合であることに注意
続く。