Pixel Pedals of Tomakomai

北海道苫小牧市出身の初老の日常

病床に思う

寝込んでいて、どんな体勢で寝ても、起き上がってみても、頭痛と関節痛と倦怠感で苦痛しかないことがある。苦しくてこれ以上寝ていたくないが、起き上がろうとしても体はだるいし、かと言って朝が来ても苦痛から開放される保証もない。永遠に思える、欠片の希望すらない、ただただ辛いだけの時間。

最近はそんな時にこう思う。人の死に際というのは、こんな感じなのではないか。去年は不幸が続いた年で、何度か人の死に立ち会った。その時は、「死なないで欲しい」「もっと生きて欲しい」と思った。しかし、死に際を迎えた本人は本当にそう思うのだろうか。自分が死に際を迎えた時、終わらない苦痛に心は耐えきれるのだろうか。

生半可な覚悟で他人の死に際に寄り添うことはできないと、改めて感じる。

朝が来て、あちこち痛む体を無理矢理に動かしているうちに、痛みは引いていつもの体調が戻ってきた。幸い、あの世に向かうのはまだまだ先になりそうだ。