Pixel Pedals of Tomakomai

北海道苫小牧市出身の初老の日常

常磐線を北上する - 水戸~日立

GWに会社から(そして家族から)休みをもらえたので、常磐線で旅に出ることにした。土浦までは何度も行ったことがあるが、その先に行ったことはほぼない。特に震災後は、全線の復旧までにはかなりの期間を擁した。そこを見に行こうというのである。

初日はまず、いわきに宿泊するものとした。と言っても、そのまま電車でいわきまで行くのは勿体ないので、水戸に寄ることにする。スタート地点は、コーヒーを飲みたいからと理由だけで検索をして、内原と言う駅に降り立った。本日の旅はここから始まることになる。

30 分ほど走ってお目当てのスタバに寄ったあとは、いよいよ水戸市街へ向かう。途中、 Yahoo! の自転車ナビに導かれて入った県道50号は自転車が入れるような雰囲気ではなく、だいぶ肝を冷やすこととなった。恐らく、反対車線側に自転車専用道路があったのだろう。

ともあれ、無事に水戸へ着いて、楽しみにしていた納豆ラーメンを食べる。美味しくいただけたが、まあ、ラーメンにする必然性はないかなといった感想だ。

水戸を出たあとは勝田駅、そして2件目のスタバと経由をして、その後は 245 号をひたすら北上をして日立を目指す。途中で原子力科学館なる施設を発見して、複雑な気持ちになる。原発があんな状態になってしまった今では、どのようなコンテンツを提供しているのだろうか。

ところで、今回水戸駅から走っているコースは大洗・ひたち海浜シーサイドルートと呼ばれているコースで、道中でこんな看板を目にする。りんりんロードのような親切設計ではないが、このような標識や自転車ナビマークを見かけるだけで大手を振って車道を走ることができて良い。

それにしても、今日は向かい風がかなり強い。さほどの距離を走ったわけでもないのに、かなり息が切れている。そのまま日立まで走りきってもいいのだが、せっかくなので途中の道の駅に立ち寄ることにする。道の駅、日立おさかなセンター、と言うらしい。イカ焼きを食べたが、まあ、イカ焼きはどこで食べてもうまい。

途中の海岸線でも写真を一枚。何気に、今回のルートで初めてまともに海が見えたところだ。

向かい風のせいで相当に長く感じたが、無事に日立駅に到着。海側に張り出した駅舎でなかなか興味深かったのだが、急いでいたのでそのまま電車に乗っていわきへ向かった。

いわきでは、 B4T というホテルのキャビンルームに泊まった。駅直結で改札口を出て 30 秒以内に入れる JR 直営のホテルなのだが、なんと、 3,000 円ちょいで宿泊できてしまう。ご覧の通り部屋は狭いのだが、まだできたばっかりということもあり、とてもキレイだ。トイレや洗面台、シャワールームもキレイで十分な数があり、とても素晴らしい。 500 円で洗濯機も使える。

難点があるとすれば、低価格帯の場所には招かれざる客が来るということである。電源と wifi とドリンク完備でとても広いノマドスペースがあるのだが、着いてすぐにはおっさんがテレビでワイドショーを最大音量で付けていて、その後は典型的な中国人客がスマホの音量を最大にして FPS ゲームをプレイし続けており、うるさすぎてノマドどころではなかった。まあそれでも、ベッドルームで大騒ぎされるよりは遥かにマシで、ノマドスペースでやってくれてたのはむしろ良かったと言うべきところだろう。

夕食は検索して見つけた中華屋へ行ったのだが、祝日のせいで閉まっていた。仕方ないので隣にあったカレー屋に入ったのだが、これがめちゃくちゃ美味い。外国の方がやっている店だったのだが、来日して地方でこんな美味いカレー屋を営むのは、どのような経緯やモチベーションがあったのかは気になるところだった。