輪行状態のブロンプトンを肩に担ぎ、片瀬江ノ島駅に降り立った。時間は朝の 8 時。
所属サークルの新年会ライドである。小田原まで走り、そこで海の幸を頂こうと言うのである。
グループライドは良い。普段は1人で走っているので、旅程を自分で考える必要がある。出発前に計画を立てればいいのだが、毎週、計画を立てるのは大変だ。大体、行き当たりばったりで次の目的地を決める必要に迫られるが、1人だとこれがなかなか決まらない。その点、グループライドであれば着いていけば良いのである。経験豊富な方々の道路の選択を知る機会になるのもありがたい。
2時間半ほど走って目的地に到着し、お目当ての海の幸にありつけた。
普段はアジフライは好んで食べないのだが、このアジは大変肉厚で美味かった。こう言うアジならたくさん食べたい。
サークルの方々はみんな大変良い方々なのだが、根っからのコミュ障にとっては、他の人との食事は緊張するものである。その結果、よくわからない写真を撮ってしまった。
見ての通り、ご飯である。ご飯だけをこんなに強調して撮る必要はあったのだろうか。
他のメンバーは飲酒したため、ここから輪行で二次会に向かうとのこと。自分は禁酒した身なので、帰りも自走が可能である。走行距離的にも物足りないので、ここで分かれて自走で帰路に着くことにする。
分かれてすぐ、左折時に段差にタイヤを取られて落車してしまった。幸い、後続車両はすぐに止まってくれ、大事には至らなかったのだが、膝を擦りむいたせいで出血してしまい、ズボンが血まみれになってしまった。痛みはなくかすり傷ではあるので、持っていた絆創膏で処置し、ウェットティッシュで血液も拭き取った。このズボンも今日で履き納めか、と、穴の空いたズボンを見て少し感傷的な気分になる。
途中、普段は素通りする大磯駅に立ち寄った。どうも、故郷の母親が興味を持っているようなのである。母の関東の地理についての情報源はテレビしかないので、大磯はテレビでよく取り上げられていると言うことなのだろうか。少なくとも自分は、去年、自転車で来るまで大磯のことは知らなかった。
自宅まで自走すると遅くなってしまうので、いつものように湘南平から輪行で帰宅。家族がいるとこう言う時に無理ができないのが痛いところである。一方で、帰りを待ってくれている家族がいることは、幸せなことでもある。