Pixel Pedals of Tomakomai

北海道苫小牧市出身の初老の日常

鶴見川源流の泉

今日はまったく自転車に乗る気がしなかった。 TODO は山ほど溜まっているし、気温は 10 度を下回る予報のくせに、花粉がかなりの量飛んでいる。こんな日はスタバにこもって作業でもするに限る。タリーズコーヒーで朝食のトマトパスタとコーヒーを摂りながらスマホで検索し、スターバックス相模原共和店 なるものを発見した。なんだかんだ距離は 30Km ほどあるので、コーヒーでも飲んで戻ってくればそれだけで 60Km は走れるのでいいだろう。

目的のスタバに行くには、尻手黒川道路を町田方面に進めば良い。この道路は都内へ向かう道と違って緑が多くて好きなのだが、昼頃からは交通量が増えて走りにくい。ご多分に漏れず、百合ヶ丘付近からは渋滞で思うように進めなくなった。

もっとも、渋滞がそこまで嫌な訳では無い。自転車だとどうせ 25Km/h 程度で巡航することになるのだし、ゆっくり走るのは足休めになる。必死に漕いでいるときは見る余裕がない街の雑踏に目を向けるのも、なかなか楽しいものだ。

渋滞に巻き込まれたせいで、スタバの到着は 11 時頃になってしまいそうだ。そんな時間になにか腹に入れてしまうと昼食が食べられないし、飲食店は 12 時を過ぎてしまうと混み合ってしまう。先に昼食を摂るのが賢明と考え、見かけたかつやに入った。幹線道路に駐車場付きの店舗を多く持つ、ドライバーのオアシスである。そして、この迫力。

10年以上ぶりに食べたダブルロースカツ定食は、想像以上に美味くて大満足だった。空腹は最高の調味料だ。

ここで腹が膨れてしまったので、スタバではコーヒーだけ頂くことにするか。そんなことを考えながら店内に入ったところで、気がついてしまった。この店舗、来たことがある。 2 年前、ブロンプトンを購入してすぐに相模原まで輪行し、 山岡家相模原店 で朝ラーしてから立ち寄ったのが一度。さらに、 6 年前にも、淵野辺駅から徒歩で来たことがあった。辺境のスタバに行きたがるのは、今も昔も変わってないようである。

さて、このまま鶴見川を通って帰るつもりではあるのだが、 Google Maps によると近くに鶴見川源流の泉があるようだ。行こう行こうと思っていてずっと行っていなかったところだったので、立ち寄ってみることにした。そのまま鶴見川を登って行って引き返すのでは芸がないので、少し遠回りをして北側から行くことにする。坂を登ってぐんぐん進んでいくと、南多摩都市霊園に辿り着いた。巨大なスロープ付きの建物を見て、これが都市の霊園かと感心したのだが、なんのことはない。写真の奥に写っている巨大な建物はサントリーパルシステムが入っている、別の建物であった。

鶴見川源流の泉は、ここから少し下ったところにある。なんというか、ただの小さな丸い泉であって、どう写真を撮っても様にならない。

さらに下っていくと、上流端と言うものがある。一級河川としての鶴見川はこの上流端までとなっているようだ。

ぶっちゃけ、川よりも近くの公園にあったブランコのほうが面白かった。とんでもないセンスである。

ここからはひたすら鶴見川を下って自宅に戻るのだが、いつまで経っても知っている道に出なくて、不思議な気分で走っていた。それもそのはず、普段自分が通っているのは鶴見川ではなく恩田川だったのである。川和遊水地の壁画を見てその事に気がついた。これはよくまとまった、すばらしい壁画である。

トイレを借りに中に入ったら、何やらカードを頂いた。これは何に使えばいいのだろうか。

今年も、小机土手の河津桜はきれいに咲いていた。自転車でここを通るまでは、こんな時期に咲く桜があることを全く知らなかった。この年になって世界が広がるという体験ができるのは、とてもいいことだ。