Pixel Pedals of Tomakomai

北海道苫小牧市出身の初老の日常

北海道へ飛行機輪行

実家の都合で2泊3日で北海道に帰ったのだが、天気を見ると調度うまい具合に晴れの予報だったので、思い切って ブロンプトン を飛行機で輪行して持っていった。

羽田空港

羽田空港の第二ターミナルから飛行機に乗ったのだが、第二ターミナルへ自走で行くのは大変である。 団長が行き方を公開してくれている が、それよりも第三ターミナルから無料巡回バスを使ったほうが圧倒的に便利である。第一、第二ターミナルと違い、第三ターミナルは めちゃくちゃ自転車にフレンドリー なのである。第三ターミナル駐輪場まで自走すれば、そこから 巡回バスの乗り場 までは自転車を(畳まずに)押して歩いて 5 分ほどで着く。

ただし、バスには 10 ~ 15 分ほど乗らなければならないので、時間には余裕を持ったほうがいい。

飛行機輪行

飛行機で輪行するために事前に色々と下調べはしたのだが、結局、通常の電車の輪行とあまり変わらない手間で飛行機に乗せることができた。やったことは以下である。

事前に航空会社へ電話

事前に航空会社に電話をした。結論から言えば、ブロンプトンのサイズであれば、今後は電話連絡は要らないとのこと(ただし、航空会社によって異なるので、注意)。

自転車のパッキング

パッキングはめんどくさいのでしていない。もう一年間相当に使い潰したので、多少傷ついたっていいし、壊れたら プロの兄さん達 に直してもらえばいいやくらいの気持ちで臨んだ。以下は巡回バス内の写真だが、この状態からチャックだけ締めてそのまま預けた。

ただ、以下の2点だけは実施した。

  • ブロンプトンのヒンジのパーツがくるくる回らないように、ネジを締めておく
  • タイヤの空気をちょっと抜く

前者はやっておいたほうがいい。ヒンジパーツは変な角度で力が入ると折れてしまう。ネジを閉めるのは 10 秒以内にできるので、やって損はない。後者については、空気入れがないと空気が抜けないし到着後に入れることもできないので、若干荷物が増える。航空会社には、抜けと言われた。

もう一点、地味に忘れがちなのがヘルメットである。これがかさばって邪魔なので、行きは輪行袋に入れたのだが、自転車と接触してヘルメットが削れてしまった。帰りは 大容量のバッグ を活かして、バッグにヘルメットを入れて自転車と一緒に預けた。念のため小さなバッグも持っていたので、機内持ち込み品だけそちらにまとめた。

従価料金

飛行機輪行ググるとたくさん出てくるので、申し出て手続きしてもらい 200 円を払った。丁寧には扱われたのではないかなあと思う。

ただし、従価料金も預け入れもかなり時間がかかるので、早くても 30 分は自転車を預けるのにかかると思っておいたほうが良い。平日で 30 分だったので、休日だと 1 時間を超えてくるだろう。そもそも自転車は自動で預け入れられないので、激混みの有人のカウンターに並ぶことになる。従価料金の手続きも、慣れていない担当者の場合かなり手こずる。

そして、北海道へ

遠く離れた地を自転車で回るのは楽しい。

子供の頃見慣れた風景を、大人の視点で、そして自転車で眺めると、色々な発見がある。

目一杯走って、満足した。

新千歳空港

さて、帰りは新千歳空港まで自走したのだが、羽田空港とは違ってなかなかに厳しかった。

苫小牧から新千歳空港へ向かうには、国道 36 号線を延々と千歳に向かって走ればよく、ここまでは楽(と言っても、交通量も多くて車速も速いのでずっと緊張しっぱなしだが)。

問題は 道道 130 号 に入ってから。そもそも片道一車線の追い越し禁止区間でほどほどにアップダウンもカーブもあって走りにくいのだが、この道には熊注意の看板が立っている。お世辞にもサイクリストにやさしい道ではない。

その上、道道 130 号を進んで着くのは国際線ターミナルである。国内線ターミナルに行くには国際線ターミナルを抜けて行く必要がある 1 のだが、ずんずん進んで行くと写真のような合流地点に出る。

自転車でここの左側の2車線側へ合流するのは、かなりキツイものがある。

まとめ

飛行機輪行を初めてやってみたが、下調べしていたこともあり、何も困ることがなくスムーズに自転車を飛行機に乗せることができた。旅先を自走できるのは楽しく、やっぱりブロンプトンは大人の遊びに最適だなあと思った。今後も天気が許す限り輪行を利用したい。

ただ、北海道の自転車の走行環境は、首都圏ほどは良くない。大型車がかなりのスピードで走っている上、路肩は広い場所も多いが整備されておらず荒れ放題で、かなり神経を尖らせて走る必要がある。路肩の広さ・荒れ具合と、後方の車の状態をよく見ながら、路肩と最左車線(場合によっては歩道も)のどこを走るべきか、かなり頭を悩ませた。自転車ナビマークなんて優しいものは、どこにもない。それでもきちんと走り切れたのは、日々、首都圏の公道を走って色々な経験を積んだ賜物だろうなあと思う。ブロンプトンを買って翌週には飛行機でいざ北海道へ、とかは流石に辞めておいたほうがいい。

羽田に着いてからも自走したのだが、多摩川沿いのサイクリングロードは環境が良過ぎて、マジで天国かと思った。なんだかんだで首都圏の自転車事情はかなり良くなってきていると言っていいだろう。


  1. 係員に聞いた行き方なので、正式な行き方のはず。